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都会の秋
十五夜も十三夜も過ぎ、深まる秋
きらきらの朝の光に目を細めて
駅まで歩く道すら楽しい


育った街では、紅葉は山を眺めて知るものであったけど
いま暮らす都会では、緑道で感じるものになった

目線が近くのものばかりに向くと
関心も、対象も どんどん近づいて
気づかぬうちに自分自身が小さな世界を作ってしまう

星を数えたり いまは何番目の月なのかとぼんやり眺めたり
そのくらいは 心のためにしたいこと

ふらりと入った薬局ではもうジングルベルが流れていて
ちょっと笑ってしまった文化の日

うっかり生き急いでるのは
わたしだけではないよう


-----


「地球上に ムンクの「太陽」がある限り
何があっても大丈夫」
その変わらないお守りは いつも胸のおくに

初めて出会ってから 早10年
ずっと ずっと わたしの人生を照らして
守ってくれている画家
エドヴァルト ムンクの絵が
いま、まさに東京にあって
待ちわびたこの展覧会では
たくさんの絵との再会と
たくさんの初めましてが叶う


好きなことが当たり前に生きているけれど
ムンクと出会えたことは
わたしの誇りで、宝なのです


気配を感じながら 暮らすことができて
嘘みたいだけど、
「生きててよかったな」なんて 思うのだから
どこに伝えたらよいかわからない「ありがとう」を
見つけた星に いう帰り道

そんないまです



常夜灯のしたで
まずは 自分を愛することから


ないがしろにしたり
見て見ぬふりをしたり
偽ったり

気づかぬうちか
気づきながらか
窮屈にすら慣れゆく人間の性


ただ、一度ではなく
幾度も
ブラームスの交響曲を聴くと
多くの真実を 身体が悟るのです


1番 2番 3番 4番
そのすべての楽章を愛してる
美しすぎる旋律に包まれるひとときは
この世に生まれ落ちたことを
誇れる出来事のひとつ


あの人の言い分
この人の思い
その人の状況

わかるはずもないのに 考えて
時には 本音を奥底へしまう

そんなふうに
結局 舵を切れぬまま 漂っても
このような美しさに出会うことができてしまい
この世は ほんとうに 罪深い



何も成せなくても たいしたことはない
美しいものに 出会い続けられたら
かすかでも 指先に 触れられたら
その人生は素晴らしい


だから 嘘も 我慢もなげだして
身軽にいましょう
私も あなたも


その先に もし 追いたいものができたなら
未来を賭ければいい
赤く光る火星へだって
その舟でゆけるかもしれない
夏至の夕空へ
シロップの瓶に沈む氷砂糖は
まるで鉱物のよう
ゆらゆら儚く こっくりと美しい

夏のお守り、梅シロップを今年は早々に仕込み終えたから
この頃は毎朝 冷たい水で割って
起きぬけの体に流し込む

関東では梅雨も明けたそうで
梅を愛でていた夜がもう懐かしいとは

かれこれ10数年になる梅仕事も
まだまだ興味は尽きない

ご近所のおばさまが作る綺麗な完熟色のジャムの作り方は
とうとう 教われないままだったけど
いつか 黄梅のジャムも作ってみたいなあ

むかしから とにかく苦手な6月が
いつの日か、とにかく梅で忙しい6月、になれば ちょっとたのしい

---

桃色した夏至の夕空は流れ
とってもきれいだったストロベリームーンも
過ぎる時を知らせ欠けてゆく

秋に待つ、
世界一すきな画家の絵との再会も もうすぐそこに

期待のしすぎは毒であるし
10年越しの個展に向かうまでには
まだやらなきゃいけないことが山のよう

見失いかけた星は
大丈夫 ちゃんと瞬いてる

とりあえずは 左腕のくすんだ腕輪を
いちにも ににも ぴかぴかに磨いておかなくっちゃ

骨を休めて
飛行場近くの公園では
カラスノエンドウが沢山咲いていた

そんなに遠くないはずだけど いつぶりか
広い 広い 空をみてようやく
ああ、なんて素晴らしい休暇だったのだろうと
心境の変化に気づく


したことといえば
取り立ててなにも
階段のてっぺんに座り
好きなだけ 好きなようにする
このくらいだったのに
骨までおだやかで
肩は当たり前に凝っていても
なにかが軽い


もしかして
獣みたいなふさふさの
分厚い皮を着た筍をあく抜きした時
憎たらしくこびり付いた私のあくも 抜き去られたのだろうか

待ちくたびれているはずの馴染みのギターは とてもやさしく
ひとつも へそを曲げてなんかなかったし
窓から差し込む朝日の それはそれは美しいこと

思いのほか眠たくて
ワラビを取りにはゆけなかったけど
お気に入りの喫茶店では 何一つ褪せないノリタケの素晴らしいC&Sで珈琲が運ばれてきた


皆が口にするように
人生とは不思議だ
あんなに嫌だった今日も 飄々と
踏み出せるか不安だった今日も すんなりと
受け入れることができるのだから

何も答えぬ扉よ
行きとは反対の「行ってきます」と 「ただいま」を
じきに言うから待っていて

しばらくは この幸福なまどろみを
解かずに漂わせたままで
夜空に星でも探していたいの

春一番の風は激しく
緑萌える桜が美しくて 足を止めては綺麗ねと声をかけている
散った花びらが風で舞うのを
追いかけて子供ははしゃぐ

ああ 春休み、の時季なのか。と 腑に落ちてはまた忘れ
毎日のように 冬が去ったとたんに子が溢れだしたな と 思い歩くこの頃

こぼれる歌は 金延幸子
沈丁花をよく知らないまま 香りも知らぬまま
「酔いしれる 街通りの様」を想像する

大人ゆえか、子も同じか、
数々の制約とともに暮らすなか どう遊び どう息をするか
それが なにをするにも少々つきまとってしまうから
工夫の日を続けて 
自分のなかの新芽や息吹を枯らさずにいたい

この風に 決して巻き込まれぬよう
さびしさは 土に還す
花を真似て

気楽に、こそ むずかしい時もあり
考えすぎを考えないことを、また考えちゃうから
早く抜け出して
ルドンの描いた花を みにゆきたいなあ
問わず語り
湯気のように やわらかく立ちのぼり
次第に 薄れて消えてしまう暮らしの一片

「言葉にする」という行為を
しばらくなまけていたけれど
ある方の言葉がうれしくて
久しぶりに ここに便りをだしました

まったく お調子もの
でも問わず語りも たまには悪くないのかも

---


近頃は " 整える " ことを 大事にしています

自分の、基本というのか、基盤というのか
それらを 脅かすものが現れたとしても
単に 忙しさにかまけたとしても
揺らがず思いを据えるため

いつも ご機嫌で いられるように
心と あたまの 調和をはかるのです

歳をとり、時代が変わり
人や物事との付き合い方も どんどん変わるなか
身につけた向き合い方で
整理整頓を




まだ 冬を行ったり来たりしてるけど
一足先に友人に贈った春の
なんとも 美しく 愛しいこと


また近いうちに
星よりひそかに
わき道に咲いた野花に夢中になったり
毎日のように「いつでも夢を」を歌っていたら
いつのまにか暦は立夏に


ひよっこに自分を重ねつつ
がんばるぞ、とおもう密やかな日々
そのなかで 「言っているいる お持ちなさいな いつでも夢を いつでも夢を」というフレーズは

どこまでも尊くて 大切で、
口ずさむたびあたたかく身体に沁み入るのです


なんだってやりたい
そんな欲深く、前向きな野望が消えっこなく渦を巻く


箱を開けたい
できるだけたくさんの箱を
開かなくては知ることのない、謎の深さと 感動に
どうにか触れたい


恐ろしいと思っても
自らノックしなくちゃ はじまらないこと
思い知らされ 情けなくも
やるしかないと思い知る


なにをしようと どこにいようと
真根にめぐる歌たちに頷いて
いまを歩くのです


28.5
どうしてこんなことができたのだろう、と
本当にふしぎに思うことがある

いつか書いた曲も
ちいさくとも壮観な編みものも

ある種の使命に駆られ
納得がいくまで

もう こんなことは できそうにない と
毎度 思ってしまうけれど
バカのひとつ覚えのように
また きっと 没入する

ベストをつくせば
執着することなく 心から終着できると
身体の奥深くか 脳か 心の髄かは 知っているのかも


大人になるって 素晴らしい


まだ若い、と たくさんのひとに言われるけれど
その人たちと同じようなことを 若人にいえるくらい
誰しも大人になってゆく

できることが増える幸せは
いつか だんだんと
できなくなってゆく淋しさに変わるのかも知れない
だからこそ
いくつになっても
あたらしい楽しみ方を知ることができたらな



ありがとう と 思うひと
全員にハグしにゆきたくなる瞬間や
あの日の私をどうか忘れて、
と 乞う瞬間も いろいろあるんだけど
まだ まだ まだ
美しさの根源を探す旅はつづきます


今日は The Who の曲たちをたずさえて
悠々を そっと かがけて
面白く過ごせますよう
いまもあしたも
迎える前に納めておくことは
追い立てられもするけれど 清い行いだって 毎年おもう

激動の月もあれ
温和な夜もあり
おもいがけず最高の贈りものももらえて
冷たい風ですら心をあたためる


「最後に」と おもってしまう不思議
それは嘘ね、と笑う


明日になれば 変わることなんて
何月であろうと 何日であろうと 同じ
数分後には新しい to be continue

だけど
ことしも 愛を たくさん ありがとうございました
感謝を込めて



ゆたかな年をお迎えくださいませ
粛々と
忘れようとしてみても
とある歌が聞こえたら
路肩の花が揺れたなら
ビニール傘を叩く雨すら
いたずらに
わかりきったことを また 呼び起こす


ひと山ずつ 越えてゆけば
焦がれる場所へ赴く日も 訪れるかしら


手に隠された冒とくを
はっきりと見つけてしまう度
装いよりも ホワイトに
粛々と暮らそうと 何度も思う


突き抜けるように寒いから
生姜をたっぷりすりおろした甘酒をのんで
今夜も とりくむべきに勤しみます


お月さまが ほんとうに綺麗
今年さいごの満月を終え すこし欠けた姿
ほんとうに ほんとうに綺麗


今年はまだ オリオン座をみつけれないでいるのが心懸かり
電車を降りれば
今日こそ みつけることができますように